学力向上セミナー | お店のミカタ https://variousstudy.on.omisenomikata.jp/ 本格的に受験に向けて勉強したい方から、発達障害や不登校で勉強に悩みをお持ちの方まで学習できます。 【カテゴリーなし】 大学入試対策講座 Sun, 16 Mar 2014 21:11:02 +0900 633960 https://variousstudy.on.omisenomikata.jp/menu/633960 数学・物理・化学・英語について指導させて頂きます。値段につきましては、相談しながら決めさせていただきます。 【カテゴリーなし】 中学入試添削講座 Sun, 16 Mar 2014 21:09:53 +0900 633956 https://variousstudy.on.omisenomikata.jp/menu/633956 算数・理科を中心に指導します。(国語・社会は希望があれば応じます) 【カテゴリーなし】 高校入試添削講座 Sun, 16 Mar 2014 21:09:23 +0900 633957 https://variousstudy.on.omisenomikata.jp/menu/633957 数学・英語・理科(希望があれば国語・社会)を指導します。入試の過去問で解説がない場合は、その作成も行います。 【日記】 論文捏造疑惑に思う Sun, 16 Mar 2014 21:00:52 +0900 633952 https://variousstudy.on.omisenomikata.jp/diary/633952 今回の論文捏造疑惑の件を見て、思ったことがあります。<br />(1)成果はそんなに早く出るものではない<br />(2)人の資質は面接ではかれるものではない<br />(3)大学はどこも同じというわけではない<br /><br />(1)についてですが、研究成果というものは試行錯誤を重ねて出るものだと思います。<br />エジソンの電球も、フィラメントの材料を探すのに1万を超える材料で実験し続けたと<br />言います。これは研究に限ったことでなく、人間についても言えることだと思います。<br />成果を出すタイムリミットを勝手に提示され、それを守れなければ見捨てられる世の中<br />にも問題があるのではないかと思えます。<br /><br />(2)については、センター試験が廃止になってしまう旨をこのHPで危惧し書かせて頂き<br />ました。今回女性研究者がユニットリーダーに選ばれた理由は、その場でのプレゼン<br />テーションが評価されたからとのことでした。さらに彼女はAO入試での入学者であり、<br />入試そのものもプレゼンテーションを評価するものでした。その結果が中身がなく論文<br />として体をなさない研究であったわけです。奇妙なことに、この女性の研究者の出身<br />大学と、センター試験廃止を唱えた大学が同じであることに、私は恐れを抱きます。<br /><br />(3)について、今は「資格さえ取ればどこの大学でも同じだろう」という風潮が強まって<br />いるように思えます。しかし、今回の件でその考えは弱まるのではないかと思います。<br />少なくとも研究の分野においては、伝統のある有能な指導者が集まった大学で学ぶ<br />べき、と思いました。私の大学が優秀かどうかはさておき、少なくとも今回のような事件<br />を起こす大学ではなかったと自負しております。1人の学生の論文作成のために、<br />自分の研究室の教授・助教授・助手・ドクター・ポスドクは勿論のこと、共同研究で<br />あればそれに携わった別の研究室の教授・助教授・助手は毎回の実験結果を審査し、<br />それで良かったかを精査します。したがって、今回のような写真データの切り貼りの<br />ようなことがあれば、誰かが疑念を抱きます。そしてばれれば、こっぴどく叱られます。<br /><br />私の時代にも、大学の定期試験で過去問を先輩から手に入れたりするという文化は<br />ありました。しかし、答えはなく、自分や友達で集まって考え答えを作成していました。<br />従って、その定期試験の内容については力をつけていました。しかし、今はHPに過去問<br />だけでなく解法まで手に入る時代。むしろそれを身につけた方が時間的に効率よく、<br />且つ良い結果を出せる時代です。苦労せず短時間で何か結果を出すという今の文化は、<br />一見効率的に思えますが、実際には今回のような事件を起こす可能性があります。<br />再度、学校のみならず研究所・会社などすべての機関で、教育方法・評価方法などを<br />見直す必要があるのかもしれません。 【日記】 合格の知らせが届きました Sun, 16 Mar 2014 17:49:27 +0900 630371 https://variousstudy.on.omisenomikata.jp/diary/630371 2月まで中3のADHDのお子様を指導していましたが、その彼が都立産業技術高専、<br />国立東京工業高専に無事合格しました(併願の私立高校も合格しました)。都立、国立、<br />私立のトリプル合格はなかなかないことであり、私としても非常に嬉しい知らせであり<br />ました。倍率も、国立東京工業高専は2.0倍、都立産業技術高専は1.4倍で、それなりの<br />高い競争率でありました。彼には、「よく頑張りました。お疲れ様です。高専に入ってからも<br />頑張ってください」というメッセージを送りたいと思います。<br /><br />今でこそ明るい気持ちでこの文章を書けますが、ここまでのプロセスは決して順風満帆<br />ではありませんでした。数学などでそれなりの能力を持っているにもかかわらず、学校の<br />内申点は殆ど全く上がらず3のオンパレード。途中でやる気をなくしてしまうこともありま<br />した。お母様の協力もあり、9月からの過去問演習にも臨みました。とはいえ、毎日私の<br />指示通りに解いていたわけではなく、結構解かないで済ませてしまった日もあったと<br />聞いています。通信添削を行いつつ、月に2回都内の喫茶店で科目の指導や、過去問の<br />質問に対する回答をしました。今だから書けますが、国立については合格の可能性は<br />あまり高くないと考え、都立産業技術高専の対策を重点的にとりました。<br /><br />世の中の塾には、補講というサービスの名のもとにたくさんの時間をかけて夜遅くあるいは<br />祝日を削って指導するところもあります。しかし、彼にとってはそれは負担でありました。そこ<br />で、負担をかけないように、かつ受験に受かるための指導を心掛けてきました。また、<br />通常の高校では市販されている入試問題があり解答解説もついている中、都立産業技術<br />高専ではインターネット上で入試問題こそ公表されているものの、解説はなかったため、<br />解答解説をこちらで準備しました。塾ではなかなか個人に対して提供しにくいサービスを<br />提供させて頂きました。<br /><br />ADHDやアスペルガーの症状を持ち一般の塾の指導には馴染めない方だけでなく、<br />都立産業技術高専のように過去問の解説がない学校を受験したい方も、是非弊社の<br />講座を体験していただけると幸いです。 【日記】 雪かき Mon, 17 Feb 2014 00:01:44 +0900 617346 https://variousstudy.on.omisenomikata.jp/diary/617346 2週連続で、首都圏にしては雪が多く降り積もった。通常ならば電気屋には自転車で行くの<br />だが、自転車がこげないほどの積雪だったので、片道1時間かけて歩くこととした。そんな<br />中で面白いことに気付いたので、ここに書きたいと思う。<br /><br />今回雪が積もったのは金曜、土曜の午前である。よって、休んでいる個人営業の店は多い。<br />そのため、雪かきをしてあるのは、年中無休で営業しているコンビニや飲食店の前ではない<br />かと推測した。そこで、行きは大通りでかつコンビニや飲食店の前を通るよう心がけた。客が<br />入ることを考え、歩道や店の入り口は雪かきをしてあるだろう、と。<br /><br />ところが、その予測は大きく外れた。大手コンビニ・ハンバーガーショップ・飲食店がことごとく<br />雪かきをしていないではないか。アルバイトの人が雪かきをしているかと思ったら、駐車場や<br />そこまでの道の雪かきばかりで、歩行者用の通路は悉く雪かきをしていなかったのだ。<br />幸い長さ40cmほどの長靴を履いていたのでさほど問題は起きなかったが、今日の外出で<br />改めて『日本は車社会だ』と思ったとともに、雪かきをしていない店舗は歩行者への思いやりが<br />薄いところだと思った。歩行者よりも車を利用する人がお客様なのだと。『コンビニなど学生が<br />歩いて安いものを買う』というケースは考えていないのだと。<br /><br />人の気持ちというのはなかなかわかりづらい。今私は車にばかり配慮する店を非難するコメント<br />を書いている。しかし逆に車社会で生活している人から見ると、私生活で免許も持たず車を殆ど<br />利用しない私は、車に対して配慮をしていない生活を送っている可能性が高いからだ。Aという<br />人から見て良いことがBという人にとって良いかどうかは、実際のところよくわからないと思う。<br />車という便利な道具を持っている人には、車を持たず歩いている人の気持ちがわからない<br />ように、世間でmajority(多数派)と言われる人には、minority(少数派)の気持ちはわから<br />ないし、考えようという発想すらないのだろう。なんとかお互い歩み寄ることはできないのだろう<br />かと思う1日だった。 【日記】 ごちそうさん Sat, 11 Jan 2014 10:05:43 +0900 594386 https://variousstudy.on.omisenomikata.jp/diary/594386 現在朝の連続テレビ小説(朝ドラ)で『ごちそうさん』を放送していますが。その中で杏演じる<br />主人公の娘のふ久(ふく)が出てきます。学校でいきなり石を2階から落として同級生をケガ<br />させたり、いきなり学校で火をつけ停学処分を受けてしまいます。母親ですらなぜそのような<br />ことをするのか全く分からず苦しむ中、祖父が「ふ久が自然現象に興味を持っているため<br />そのような行動をとっているのではないか」と考え、いろいろ自然現象について説明する、<br />というシーンがありました。<br /><br />私は朝ドラを長年にわたって見ていますが、近年になり、一般人から見ると何を考えて<br />いるのかわからない役柄が登場することが多くなったように思います。2012年4~9月に<br />放送された梅ちゃん先生でも、元フィアンセの医者役で他人の気持ちややたら読めなか<br />ったり、いきなり哲学的な発言を始める松岡先生が登場していました。2010年3~9月に<br />放送されたゲゲゲの女房でも、主人公の二女はそれに近かったのではないかと思います。<br />もしかしたら、世間的に発達障碍を持つ人の存在が知られ始めたのかな、と思えました。<br /><br />ただ、知られた=理解されたとは考えておらず、理解されるにはまだまだ時間がかかるの<br />ではないかと思います。仮に現場にふ久のような生徒が現れたとしたら、大方の人は<br />学校側同様気持ちが理解できず停学処分にするのではないでしょうか。(私は理系で<br />ある以上、主人公が疑問に思った現象を説明することはできますが、果たして祖父と<br />同じ対応をしたかは疑問です)。私が教えている生徒で、ADHDを持つ生徒や、学力も<br />持ち普通の行動が取れるのに通級に通うことになった生徒がいますが、日常不本意な<br />対処をされて生活しているのであれば、かわいそうだなと思います。<br /><br />このようになってしまう原因として、私は「先生は生徒より上のレベルでなくてはならない」<br />という認識があるからではないかと思います。「生徒が聞いてきた質問に対して必ず答え<br />られなくては教師失格である」と考えると、教師が生徒の発想についていけない場合に<br />教師側が対処に困り、最後は怒り場を収めるのではないかと。恥ずかしながら、私は<br />今勤務している塾で「この生徒にはかなわないな」と思った生徒がいました。現在在籍<br />している生徒にも、「あの生徒にはかなわなかった。少なくとも、自分が同じ年齢だった<br />ときに、あれだけの理解はできていなかった」と伝えています。<br /><br />生徒が非常に優秀だった例として、数学者のガウスの逸話があります。小学生だった<br />ガウス少年は、『1から100までの整数を足したらいくつになるか』という演習が出された<br />ときに、生徒が1からマメに足している中、工夫して非常に速く解いてしまいました。<br />1+2+3+4+・・・+97+98+99+100<br />100+99+98+97+・・・+4+3+2+1<br />を上下に書き足し算をし、101&times;100&divide;2=5050とあっさり求めてしまいました。<br />ガウスの先生は驚き、専門の指導者を彼につけることを決意しました。この逸話で凄い<br />と思うのは、ガウスよりガウスの先生ではないかと思います。通常の先生であれば、<br />ガウスの方法を見て、「楽しないできちんと計算せんか!」と怒るかもしれません。<br />生徒の解き方の良さを認めるのはなかなかできることではありません。発達障碍の<br />生徒が通常の発想ではわからないことをするのは日常茶飯事ですから、すぐに<br />否定せずという発想は必要かもしれません。(勿論本当に間違っていることがあったら<br />指摘することは言うまでもありません) 【日記】 人物評価② Tue, 19 Nov 2013 01:04:47 +0900 556306 https://variousstudy.on.omisenomikata.jp/diary/556306 前回の日記では、人物評価に対して賛同できない理由について書かせていただきました。<br />実は、現在発達障害や通級の生徒を見ていて感じることがあります。<br />「この人は本当に発達障害なのだろうか」<br />「なぜこの人は通級に認定されたのだろうか」<br /><br />職場の塾で教えている生徒と、発達障害などで悩む彼らと、どちらが教えにくいかというと、<br />もしかしたら前者かもしれません。特に前々回の日記で紹介した小1の生徒は、教えやすい<br />生徒トップ5に入るでしょう。それなのになぜ通級なのか?<br /><br />もし通級に行くべきだと認定したり、障碍者と認定する理由が、『世の中がうまく回転するのに<br />都合が悪いからだ』というのであれば、それは少しおかしいのではないかと思います。<br /><br />人が人を評価するとき、必ずといって良いほど主観が入ります。上の立場の人間であるほど、<br />その主観は固定観念により偏ったものになっていることも多く、一度些細なことで信頼を失って<br />しまうようなミスをしてしまうと、その人に対しては尽く悪い評価をしてしまうものです。実は私も<br />職場で不当な評価を得ています。家に帰ってプリントの作成や指導方法を考えているのに、<br />「お前はどうせ何も考えていない。結果に反映されないということは努力をしていないのと同じ<br />だ」「人格的にお前は徳がないから、何をやっても言っても良く思われない」など。<br /><br />人物評価で試験をするということは、逆の言い方をすれば『不合格=人格を否定される』という<br />ことになります。就職試験に落ち続けると、人格否定をされたような気がして立ち直れなくなる<br />という例をよく耳にします。学業で落とされる分にはまだ道は残されていますが、試験まで人物<br />評価となったとき、そこで落とされた人はもう道が残されていないということになるでしょう。<br />半ば人物評価における戦力外通告を18歳で行うべきなのか、私は非常に疑問に思います。<br /><br />「勉強で評価されることと人物で評価されることとどちらが良いか」という質問をすると、「人物が<br />いい」という人は非常に多く、特に勉強が好きでない生徒によく見られます。しかし、人物で評価<br />されるというのは非常に難しいことであり、認識しにくいことです。そして、不平等な評価を受ける<br />可能性が高いことを忘れてはなりません。<br /><br />人物評価を取り入れたいとおっしゃっている方々には、①人物評価で正しくかつ平等な評価が<br />できるのか、②人物評価で尽くダメだった生徒の対処策は何か、を考えて頂きたいと思います。 【日記】 人物評価① Fri, 01 Nov 2013 09:23:27 +0900 551849 https://variousstudy.on.omisenomikata.jp/diary/551849 全く関係ない話ですが、私の場合、スポーツを見ていると、好きなものと嫌いなものが<br />はっきり分かれます。好きな競技は、水泳、陸上競技、スピードスケート、野球、<br />嫌いな競技はフィギュアスケート、シンクロナイズドスイミング、judoです。視聴者から見て<br />はっきり勝ち負けがわかるものが好きで、そうでないものはあまり好きになれません。<br /><br />唐突にこの話を持ち出した理由は、早稲田大学の鎌田学長が大学入試改革の提案を<br />されたためです。<br /><a href="http://mainichi.jp/feature/exam/news/20131011k0000m040148000c.html">http://mainichi.jp/feature/exam/news/20131011k0000m040148000c.html</a><br /><br />これからの大学入試は1点を競うものではなく、人物を見るために面接・小論文・課外活動を<br />加味しながら合格者を決めていきたいということです。センター試験も撤廃し、新しい試験と<br />して達成度テストを導入し、難しいレベルと易しいレベルの2タイプに分けるとのことです。<br /><a href="http://www.zakzak.co.jp/society/domestic/news/20131022/dms1310221209014-n1.htm">http://www.zakzak.co.jp/society/domestic/news/20131022/dms1310221209014-n1.htm</a><br /><br />私個人としては、センター試験を2タイプにすることについては賛成です。超難関大学を受験<br />する人と、比較的易しい大学を受験する人で同じ試験をしてもあまり意味がないと思うため<br />です。現状の試験では比較的易しい大学を目指すタイプの人の平均点は低くなるわけであり、<br />そこで優劣を論じてもあまり意味がないと考えるためです。また、人物を評価したいという<br />気持ちもわからないわけではありません。とある日本人ノーベル賞授賞者は、研究室の<br />メンバーの採用基準として人間性を挙げており、研究実績は人間性によっても影響を受けると<br />考えてらっしゃるそうですし・・・。<br /><br />しかし、今回の人間性を試験基準に入れることに対しては反対です。それは、他人の人間性の<br />優劣をつける基準を持つ人が日本国内にどれだけいるのか、と思うためです。前の例で挙げた<br />スポーツであれば、水泳や陸上競技などは従来の学力試験、フィギュアスケートなどは今回の<br />制度に例えることができるでしょう。人間性を数値化することは非常に困難であり、評価を<br />する人の主観がどうしても入ってしまいます。そんな時、どうしてもどちらかに贔屓をする判定を<br />下してしまうのが人間だと思います。例えば、同じ成績を取った人が二人応募してきたとき、<br />二人のうち外見上良さそうな方を選んでしまう、ということを無意識のうちにしてしまうのでは<br />ないでしょうか。(主観を悪意に利用し、意図的に特定の人間を合格させる人がいたら、論外<br />ですが)<br /><br />水泳や陸上競技など数字が順位を決める競技に対しては揉める可能性は低いですが、judoや<br />フィギュアスケートなどでは何かと「あの判定は正しかったのか」と後々話題となることが少なく<br />ありません。シドニーオリンピックの篠原信一選手の銀メダル。篠原の一本が決まったかと思い<br />きや、フランスのドゥイエ選手の有効と判定され、非常に後味の悪いオリンピックとなりました。<br />フィギュアスケートでは、フランスのボナリー選手は技に卓越していても、芸術点などで1位に<br />なれず常に銀メダル止まりになっていました。1994年の世界選手権で佐藤有香選手が金メダル、<br />ボナリー選手が銀メダルを取ったとき、表彰台でボナリー選手が銀メダルを外し審査員に不服の<br />意思を表したことを覚えている方も多いのではないかと思います。<br /><br />例えば水泳で0.01秒足りないことに対し、上位の選手や計測器に対して敵意を持つことはない<br />でしょう。0.01秒足りずに負けたことは覆せない事実ですから。しかし、人の主観による判定は<br />誰かにとって納得できないものであれば、そこで不利益を被った者の心にはいつまでも深い傷が<br />残ります。これを一般の人が受ける大学入試に導入すると、どのようになるのか不安でなりま<br />せん。<br /><br />更に、私はこの仕事に携わり、現状でも不当な評価を受けている人を見ているので、その不安は<br />一入です。この話については、次回の日記で紹介したいと思います。 【日記】 祝日 Sat, 26 Oct 2013 02:21:58 +0900 550595 https://variousstudy.on.omisenomikata.jp/diary/550595 本日は、障碍とは関係のない、穏やかな話題にしましょう。<br /><br />私が塾で教えていて、「なぜこの問題の正答率がこんなに低いのか」と思ってしまう<br />問題が1つあります。『春分の日は何月ですか』。実は、この問題を中学受験を目指す<br />生徒10人以上に解かせましたが、正解者は0名です。なぜか、4月と答える生徒が<br />多いのです。<br /><br />私が子供だったころ、この問題を正解しなかった人はほとんどいなかったと思います。<br />受験生に限らず、いえ、遊び好きだった人のほうが、祝日に対する関心が高かった<br />と思います。生徒と会話をしていて、その原因は主に2つあるのではないかと考えました。<br /><br />1つ目は、家族間のコミュニケーションが希薄になったことです。昔は、雑学にまつわる話題を<br />家族で話す時間があったように思います。しかし、今は共働きの家庭が増えたことと、雑学は<br />ネットで検索すれば良いという考えが根付いているせいか、雑学について自発的に語り合う<br />ことはなくなったのでしょう。<br /><br />2つ目は、祝日に対するありがたみです。かつては、土曜日も午前中には授業があり、子供<br />たちにとって、休日は日曜日と祝日だけでした。また、祝日もみどりの日(5/4)、海の日(7月<br />第3月曜日)、現天皇誕生日(12/23)はありませんでした。祝日を月曜日にずらすハッピー<br />マンデー制度もありませんでした。よって、連休はなかなかないので、「連休が来たらどこかに<br />遊びに行こう」という思いは強かった思い出があります。しかし、今は土曜も休みなので、<br />連休は珍しくないどころか、ハッピーマンデーで3連休以上になることもしばしばです。<br />更に、連休だからと言って親が休みを取れるとは限らず、遊びに行けるとも限りません。<br /><br />ある生徒がこのように言っていました。「休みの日なんて嬉しくない。どうせ親がいないから<br />どこかに行くわけでもなく、家にいる。家で何もしないくらいなら、塾で勉強したほうがマシ」。<br /><br />祝日というのは日本の文化のあらわれと思います。「憲法記念日や文化の日は、日本国<br />憲法と関係がある」「体育の日は、東京オリンピックと関係がある」など。このような話題が<br />学校でも家でも挙がらないのは、少し悲しいように思います。「休みの日なんて嬉しくない」<br />という言葉は、現在大人である私には羨ましすぎて、「その祝日を代わりに私に下さい」と<br />申し出たいほどです。<br /><br />日本の文化は、今の世代から次の世代、その次の世代へ語り継がれていくものと思います。<br />家族間の繋がりが消えないで残ってい欲しい、と思う今日この頃です。<br /> 【日記】 通級の定義って??? Tue, 22 Oct 2013 00:50:57 +0900 547785 https://variousstudy.on.omisenomikata.jp/diary/547785 私が今教えている生徒の中に、小1で通級の男の子がいます。<br /><br />通級というのは、通常の学級に在籍していながら個別的な特別支援教育を<br />受けることの出来る制度です。私が小学生だった頃を思い出すと、通級の<br />生徒は1学年約200名のうち2,3人いたように思います。ところが、現在は<br />通級の生徒の中に、<span style="color: #000000;"><a title="自閉症" href="http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%87%AA%E9%96%89%E7%97%87">自閉症</a>、<a title="学習障害" href="http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%AD%A6%E7%BF%92%E9%9A%9C%E5%AE%B3">学習障害</a>(LD)、<a title="注意欠陥・多動性障害" href="http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B3%A8%E6%84%8F%E6%AC%A0%E9%99%A5%E3%83%BB%E5%A4%9A%E5%8B%95%E6%80%A7%E9%9A%9C%E5%AE%B3">注意欠陥・多動性障害</a>(AD<br />HD)の人も入れられるようになり、現在では10人に1人通級の生徒がいる<br />学校もあるそうです。<br /><br />さて、その小1の生徒ですが、初めて会ったときの印象もさることながら、<br />教えれば教えるほど、「なぜこの人が通級なのだろう」と思うようになりました。<br />「算数が苦手だから」ということで受講を始めたのですが、算数は今は学校より<br />先の分野を扱い、きちんと理解できています。また、性格的に非常に穏やかで、<br />2時間の授業で集中力が途切れることなく、話を聴いたり問題を解くことができ<br />るからです。わがままな面も全くありません。「彼が通級だとしたら、私も含め<br />大多数の生徒は通級に分類されるのではないか」とすら思いました。<br /><br />彼のお母様に話を聞いたところ、アドバイザー的な存在の人が、「この子は絶対<br />通級にした方がいい」と何度も言ってきたためとのことでした。どうやら幼稚園<br />時代の様子を見て、そのように判断したようです。<br /><br />この話を聞き、福祉面で本当に東京は恵まれた土地なのだろうかと疑ってしま<br />いました。通常学級にいて厄介になる恐れのある子供を、通級に認定している<br />だけではないかと思えてしまいました。通級では、通常学級に比べどうしても<br />学習時間は減ってしまいますが、勝手な線引きにより通常学級かそうでないか<br />が分類されているのだとしたら、失礼な話だと思いました。そのようなことが理由で<br />学習の機会を失っているのだとしたら、学校とは別に学習の機会を与え、通常の<br />生徒、或いはそれ以上の学習をさせることができれば、と考えております。</span> 【日記】 子供たちの活躍ぶり Sun, 06 Oct 2013 23:35:40 +0900 534306 https://variousstudy.on.omisenomikata.jp/diary/534306 本日は、当講座できちんと学力を伸ばしている生徒の一部について紹介したいと思います。<br /><br />1人目は、中3男子で、ADHDの可能性がある生徒さんです。初めて出会ったときの印象は、<br />問題を解かせていると理解度は高いのですが、今ひとつ学校のテストなどでは得点に結び<br />ついていませんでした。これがADHDの特性なのかな、とも思える節もありました。非常に<br />つまらないケアレスミスをしてしまったり、家庭学習ではすぐにやる気が出なくなってしまう<br />など、悩みがありました。<br /><br />ところが、そんな彼が6月の定期試験で非常に頑張ってくれました。5科目とも成績が1以上<br />上がりそうな勢いを感じさせる得点でした。9月の定期試験も、そこそこの得点を取って<br />きました。この成果は、彼の頑張り、お母様のサポートがあってこそと思います。<br /><br />彼は志望校に対して行きたいという希望を持っています。今、彼は志望校の過去問を解き、<br />通信添削での指導を受けています。障害の有無に関係なく、学校の勉強や課題に追われ<br />過去問を解くことから逃げる生徒が多い中、彼は解いた問題を私宛にメールで送っています。<br /><br />一方お母様のサポートも素晴らしい。母親の子供に対する接し方は、(1)勉強しろとガミガ<br />ミ言う、(2)子供の欲求に任せ勉強に無関心、のどちらかになってしまうことが多いのですが、<br />お母様はその中間です。子供に注意を時々しつつ、余りにもやらない場合は「勝手にしな<br />さい」と突き放す。彼の課題をお母様がメールで提出するという形を取っていますが、<br />お陰様で1ヶ月で80通以上のメールのやりとりを通じて、彼の通信添削を行わせて<br />頂いております。<br /><br />通信添削は対面指導よりお手頃な価格でできる指導です。障害を持っていようがいまいが<br />通信添削指導をHPで紹介しているのは、このようにうまくいっている事例もあるからなのです。<br /><br />次号は、別のお子様について紹介したいと思います。 【日記】 はじめまして Thu, 19 Sep 2013 09:21:07 +0900 531712 https://variousstudy.on.omisenomikata.jp/diary/531712 はじめまして。本日は初回ということで、私の自己紹介をさせていただきます。<br /><br />私は大学卒業後教育に関わる仕事に携わってきました。しかしながら、努力<br />してもなかなかコミュニケーションの面で至らない場面に多く遭遇しました。<br />その理由を追い求めたところ、発達障害の一つであるアスペルガー症候群<br />(自閉症スペクトラム)が原因の一つかもしれないことに到達しました。それが<br />原因で発達障害について自ら調べるようになり、現在判明しているだけで<br />約1割の子供が発達障害に悩んでいることを知りました。<br />(潜在的なものも含めれば、より多くいらっしゃることでしょう)。<br /><br />そこで、今まで見てきた通常の生徒だけでなく、発達障害などでお悩みの生徒の<br />学習指導にも携わる事業を開始しました。そして、本日から事業内容をHPにて<br />告知し、生徒さんを募集することとなりました。<br /><br />発達障害という言葉を聞くと、「遅れている」というイメージが強く、今回HPで<br />『通信添削コースもあります』という文言を見て驚かれている方もいらっしゃる<br />かもしれません。しかし、発達障害をお持ちの生徒さんで、通信添削により<br />きちんと学力を伸ばしている生徒もいらっしゃるので、ここで通信添削を紹介<br />させて頂いております。<br /><br />職場で通常の生徒を見る傍ら、発達障害でお悩みの生徒を休日に見て感じた<br />ことがあります。それは、『発達障害だから学力的に遅れている』わけではない<br />ということです。そのエピソードについては、次回の日記にて紹介したいと思い<br />ます。