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学力向上セミナー の日記

論文捏造疑惑に思う

2014.03.16

今回の論文捏造疑惑の件を見て、思ったことがあります。
(1)成果はそんなに早く出るものではない
(2)人の資質は面接ではかれるものではない
(3)大学はどこも同じというわけではない

(1)についてですが、研究成果というものは試行錯誤を重ねて出るものだと思います。
エジソンの電球も、フィラメントの材料を探すのに1万を超える材料で実験し続けたと
言います。これは研究に限ったことでなく、人間についても言えることだと思います。
成果を出すタイムリミットを勝手に提示され、それを守れなければ見捨てられる世の中
にも問題があるのではないかと思えます。

(2)については、センター試験が廃止になってしまう旨をこのHPで危惧し書かせて頂き
ました。今回女性研究者がユニットリーダーに選ばれた理由は、その場でのプレゼン
テーションが評価されたからとのことでした。さらに彼女はAO入試での入学者であり、
入試そのものもプレゼンテーションを評価するものでした。その結果が中身がなく論文
として体をなさない研究であったわけです。奇妙なことに、この女性の研究者の出身
大学と、センター試験廃止を唱えた大学が同じであることに、私は恐れを抱きます。

(3)について、今は「資格さえ取ればどこの大学でも同じだろう」という風潮が強まって
いるように思えます。しかし、今回の件でその考えは弱まるのではないかと思います。
少なくとも研究の分野においては、伝統のある有能な指導者が集まった大学で学ぶ
べき、と思いました。私の大学が優秀かどうかはさておき、少なくとも今回のような事件
を起こす大学ではなかったと自負しております。1人の学生の論文作成のために、
自分の研究室の教授・助教授・助手・ドクター・ポスドクは勿論のこと、共同研究で
あればそれに携わった別の研究室の教授・助教授・助手は毎回の実験結果を審査し、
それで良かったかを精査します。したがって、今回のような写真データの切り貼りの
ようなことがあれば、誰かが疑念を抱きます。そしてばれれば、こっぴどく叱られます。

私の時代にも、大学の定期試験で過去問を先輩から手に入れたりするという文化は
ありました。しかし、答えはなく、自分や友達で集まって考え答えを作成していました。
従って、その定期試験の内容については力をつけていました。しかし、今はHPに過去問
だけでなく解法まで手に入る時代。むしろそれを身につけた方が時間的に効率よく、
且つ良い結果を出せる時代です。苦労せず短時間で何か結果を出すという今の文化は、
一見効率的に思えますが、実際には今回のような事件を起こす可能性があります。
再度、学校のみならず研究所・会社などすべての機関で、教育方法・評価方法などを
見直す必要があるのかもしれません。

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