学力向上セミナー | 日記 | ごちそうさん

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学力向上セミナー の日記

ごちそうさん

2014.01.11

現在朝の連続テレビ小説(朝ドラ)で『ごちそうさん』を放送していますが。その中で杏演じる
主人公の娘のふ久(ふく)が出てきます。学校でいきなり石を2階から落として同級生をケガ
させたり、いきなり学校で火をつけ停学処分を受けてしまいます。母親ですらなぜそのような
ことをするのか全く分からず苦しむ中、祖父が「ふ久が自然現象に興味を持っているため
そのような行動をとっているのではないか」と考え、いろいろ自然現象について説明する、
というシーンがありました。

私は朝ドラを長年にわたって見ていますが、近年になり、一般人から見ると何を考えて
いるのかわからない役柄が登場することが多くなったように思います。2012年4~9月に
放送された梅ちゃん先生でも、元フィアンセの医者役で他人の気持ちややたら読めなか
ったり、いきなり哲学的な発言を始める松岡先生が登場していました。2010年3~9月に
放送されたゲゲゲの女房でも、主人公の二女はそれに近かったのではないかと思います。
もしかしたら、世間的に発達障碍を持つ人の存在が知られ始めたのかな、と思えました。

ただ、知られた=理解されたとは考えておらず、理解されるにはまだまだ時間がかかるの
ではないかと思います。仮に現場にふ久のような生徒が現れたとしたら、大方の人は
学校側同様気持ちが理解できず停学処分にするのではないでしょうか。(私は理系で
ある以上、主人公が疑問に思った現象を説明することはできますが、果たして祖父と
同じ対応をしたかは疑問です)。私が教えている生徒で、ADHDを持つ生徒や、学力も
持ち普通の行動が取れるのに通級に通うことになった生徒がいますが、日常不本意な
対処をされて生活しているのであれば、かわいそうだなと思います。

このようになってしまう原因として、私は「先生は生徒より上のレベルでなくてはならない」
という認識があるからではないかと思います。「生徒が聞いてきた質問に対して必ず答え
られなくては教師失格である」と考えると、教師が生徒の発想についていけない場合に
教師側が対処に困り、最後は怒り場を収めるのではないかと。恥ずかしながら、私は
今勤務している塾で「この生徒にはかなわないな」と思った生徒がいました。現在在籍
している生徒にも、「あの生徒にはかなわなかった。少なくとも、自分が同じ年齢だった
ときに、あれだけの理解はできていなかった」と伝えています。

生徒が非常に優秀だった例として、数学者のガウスの逸話があります。小学生だった
ガウス少年は、『1から100までの整数を足したらいくつになるか』という演習が出された
ときに、生徒が1からマメに足している中、工夫して非常に速く解いてしまいました。
1+2+3+4+・・・+97+98+99+100
100+99+98+97+・・・+4+3+2+1
を上下に書き足し算をし、101×100÷2=5050とあっさり求めてしまいました。
ガウスの先生は驚き、専門の指導者を彼につけることを決意しました。この逸話で凄い
と思うのは、ガウスよりガウスの先生ではないかと思います。通常の先生であれば、
ガウスの方法を見て、「楽しないできちんと計算せんか!」と怒るかもしれません。
生徒の解き方の良さを認めるのはなかなかできることではありません。発達障碍の
生徒が通常の発想ではわからないことをするのは日常茶飯事ですから、すぐに
否定せずという発想は必要かもしれません。(勿論本当に間違っていることがあったら
指摘することは言うまでもありません)

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